夏のスポーツ冬のスポーツ

この記事は「地球の歩き方ニュージーランド」コラムを全12回担当した時の第8回目の掲載記事です。

リード「ニュージーランドにスポ根魂は存在しない?」
ニュージーランドに移住して、子供たちにサッカーを習わせようとしたら、「サッカーは冬しかやらないスポーツだから、今はやってないよ。」と言われて、驚きました。ニュージーランドの夏が一番サッカーに良いシーズンなのに、やらないの?季節によって、やるスポーツって決まっているんだ!

8-3夏やるスポーツは、タッチラグビー、テニス、ソフトボール、野球、クリケット、ウォーターポロ等。一方、冬やるスポーツはネットボール、サッカー、タックルラグビー、ホッケー、フットサル等。習い事でも、学校の体育の授業でも季節によってスポーツをします。

タッチラグビーは小学生向きのラグビーで、タックルの代わりに5回タッチされたら、相手のボールになる、鬼ごっことラグビーを組み合わせたような感じです。女の子にも人気のスポーツで、さすがラグビー大国、小さな頃から遊びの中でラグビーを受け入れているのかと感心しました。

写真は息子が小学生のときのタッチラグビーの試合の様子です。

日本人には馴染みがなく、西洋社会ではメジャーなスポーツがクリケットとネットボール。クリケットは男子のスポーツで、野球のようです。ネットボールは女子のスポーツで、バスケットボールのような感じです。

2番目の写真はネットボールの写真です。

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どのスポーツも5才ごろから地元のクラブに入れて、チームの保護者がボランティアでコーチを引き受け、週に1度夕方に練習し、土曜日に試合するのが普通です。日本のスポ根で育ってきた私としては、「そんなんじゃ、上手にならないよ」とまったく物足りない感じです。

小学生の高学年になると、サッカーの場合は「プリモ」と言う選抜チームを作りますので、そこに入れるとちゃんとしたコーチで、練習量も多くなります。ただ、希望すれば入れるわけではなく、自他共に上手いと評価がなければなりません。

また、小学校も各種のスポーツチームを作っているので、お昼休みに毎日練習し、学校対抗試合もどんどん参加していくことになります。対抗試合は平日のランチタイム時です。ボランティアの保護者が試合相手の学校へチーム数名を送迎します。

ちなみに冬は雨季、グランドはドロドロですから、当然車の中は泥んこになることを覚悟の上のボランティアです。ネットボールはコートがコンクリートの上なので、泥んこになることはありません。あぁやっぱり女の子のスポーツは泥まみれになることはないですね。笑

中学、高校にあがると、学校のクラブに入るのに、厳しい入部テストを受けなければ、入れてもらえなくなります。学校対抗試合でよい成績を残すために、よりテクニックを持った生徒を欲しがるからです。長男は高校のサッカー部に所属していましたが、1年目はベンチ、2年目はBチームに昇格、3年目は入部テストに落ちてしまいました。少しでも運動してもらいたい親としては、試合に出なくてよいので、練習だけでも参加させてもらえないか聞いてみたら?と言ってみたのですが、答えはノーでした。

私の友人は中高とバスケ部で練習に明け暮れた青春時代を送ったそうで、その経験を自分の娘にもさせたいので、高校は日本に帰ろうかと真剣に悩んでいました。残念ながら、ニュージーランドには日本のようなスポ根魂と言った部活に励む青春時代はないかもしれません。