ニュージーランドの教育システム

この記事は「地球の歩き方ニュージーランド」コラムを全12回担当した時の第3回目の掲載記事です。

リード 「小中高から大学まで」

3回目の今日は「ニュージーランドの教育システム」についてお話します。

ニュージーランド政府(文部省)は公立の小中高をデシルと呼ばれる10段階評価で格付けしています。評価基準は5年に1度行われる国勢調査を基に、保護者の最終学歴、年収、職種、家の部屋数と住んでいる人数、人種、生活保護の有無等で決まります。デシルが高い学校は国からの補助金が少なく、学校の運営費は保護者の寄付金や授業料でまかなわれます。公立の小中高は学区制になっているために、デシルの高い学校の校区になっている地域は人気があるため、地価や家賃が高くなり、治安も良くなっていく傾向がみられます。必然的にデシルの高低で、富裕層地域なのか貧困地域かを判断する事が出来る訳です。

3-1学期(ターム)は4学期制で、各学期とも10週間程度です。ニュージーランドは南半球に位置しているため、季節が日本と逆になります。新学年、新学期は約2か月間の長い夏休みが明けた2月からスタートします。

新学期(ターム1)は2月から4月までで2週間の秋休みイースターホリデー。

2学期(ターム2)は5月から7月までで2週間の冬休み。

3学期(ターム3)は7月下旬から9月下旬、2週間の春休み。

4学期(ターム4)は10月の中旬から12月上旬まで、そして長いクリスマスホリデーと夏休みに突入です。

10週毎に休みが巡ってくるので、あっという間に1年が終わります。

小中高とも学校の開始時間は8時30分頃で、終わる時間は15時。日本の様に徒歩通学が少ないせいか、お迎えの車で、15時ごろにプチ渋滞があるほどです。
3-2日本の小学校に相当するプライマリースクールは5才の誕生日から随時入学し11歳まで。(Year1~6)小学校によってはYear8まである学校もあります。
中学はインターメディエイト、日本で言う小6と中1の2年間。(Year7,8)
高校はカレッジ、またはセカンダリースクールと呼ばれ、5年間。(Year9~13)学校によってはハイスクールと言う場合もあります。
義務教育はYear11までです。
Year11から毎年NCEA国家試験があります。Year12のレベル2だと、専門学校への進学が可能となり、Year13のレベル3に合格するとニュージーランドの国立大学へ進学が可能になります。NCEAの他にも、先生からのエンドース(推薦状)や取得した単位数も大学進学には重要で、学部によってはNCEAのレベル合格は最低ラインという厳しい評価を要求する学部もあります。
大学は通常3年間、但し学部によって異なります。大学は前期ファーストセメスターと後期セカンドセメスターに分かれており、前期と後期の中間に中休みがあります。長い夏休みの間に、集中講座もあり、そこでも単位が取れるようになっています。